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一冊の魔道書を巡る学園都市と魔術勢力の戦争は続く。 ――――対立と激闘 「ワリィが、今の俺は全開だ。気を抜くなよ、聖人(かんざき)!」 「くだらない理想は身体と一緒に焼き尽くしてやるよ」 ――――裏切りと離別 「お姉さまッ・・・!」 「泣かないの、黒子。アンタが選んだ道でしょ」 ――――策謀と陰謀 「助けてください、とミサカはわずかな希望にすがりついて懇願してみます」 「だから、俺はアイツが望むのなら神様だって殺してやる」 それは一人の少年の尊い決意。 ―とある魔術の禁書目録 Final imagine― 2008年12月10日発売 禁書シリーズ感動の最終回。 たった一人の少女を守るため、たった一人で少年は命を掛ける。 ”命を掛ける理由がある〟
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SSスレまとめ@wiki とある能力者の暗躍 【本文】 【執筆状況】 2009/01/31 禁書SS自作スレpart4にてプロローグ投稿 2009/02/11 完結 【著者】 4-282 (トリップなし) 【あらすじ】 【解説】
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開催期間 概要 システム 有効カード 期間指定ボーナス 達成報酬 依頼クリア回数報酬 日記報酬 ランキング報酬個人 限定ショップ コメント 開催期間 4/1(月)7 30~4/8(月)15 00 概要 とある事件をきっかけに御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子とメールアドレスを交換することに…! その日から、少女達の依頼を受ける日々が始まった! システム マラソンイベ。イベント専用課金アイテムはなく、本当にただひたすら走るだけ。 メールボックスに4人から依頼のメールが届く。 依頼を選択し探索をクリアすることで依頼成功。 メールに書かれている期限以内に達成すると追加でアイテムが手に入る。 フレンドP 探索中・依頼の達成 で得られる。 特別依頼New! 4/4追加 美琴達4人からの依頼を少なくとも1つずつクリアすると、特別な依頼が解放される。 戦利品 美琴ルートで拾える「とあるお嬢様の漫画雑誌 週刊誌」を集めると R[戦闘準備]御坂美琴 黒子ルートで拾える「とある後輩の秘密集品 美琴のハンカチ」を集めると R[いつも通り]白井黒子 初春ルートで拾える「とある少女の花飾り」を集めると R[花吹雪]初春飾利 佐天ルートで拾える「とある少女の音楽プレーヤー」を集めると R[風と一緒に]佐天涙子 が手に入る。 コンプ回数は各12回まで。 FEVER TIME 組織の構成員が同じ時間にイベントに参加していると、FEVER TIMEが10分間発生。 FEVER TIME中は戦利品収集確率がアップ ※今までの「探索進行率が2倍」から効果が変更されているので注意 有効カード SR[煌めくコイン]御坂美琴 SR[いつもの放課後]初春飾利 佐天涙子 SR[拘束通告]白井黒子 各依頼に設定された有効カードを持っていると探索進行速度がアップ ※各SRカード進化後のSR+カードも同様の効果? 期間指定ボーナス なし 達成報酬 獲得フレンドP 報酬 獲得フレンドP 報酬 500 カツサンドドリンクハーフ×1 600000 バトルシード×1 1000 ヤシの実サイダーハーフ×1 700000 強化カード(R小萌先生)×3 3000 ルーンのカード×1 800000 R[放電準備]御坂美琴 5000 R[放電準備]御坂美琴 900000 HR[二人一緒に]初春飾利 佐天涙子 7000 Bパーツ×10 1000000 Bパーツ×30 10000 強化カード(R小萌先生)×1 1150000 スキルシード×25 15000 カツサンドドリンクハーフ×1 1300000 ヤシの実サイダー×1 22000 スキルシード×5 1450000 強化カード(HR小萌先生)×2 30000 バトルシード×1 1600000 ルーンのカード×1 40000 R[放電準備]御坂美琴 1750000 HR[二人一緒に]初春飾利 佐天涙子 50000 ルーンのカード×1 1900000 R[放電準備]御坂美琴 65000 強化カード(R小萌先生)×1 2100000 スキルシード×30 80000 ヤシの実サイダー×1 2300000 ルーンのカード×1 100000 R[放電準備]御坂美琴 2500000 カツサンドドリンク×1 120000 スキルシード×15 2750000 バトルシード×1 150000 HR[二人一緒に]初春飾利 佐天涙子 3000000 HR[二人一緒に]初春飾利 佐天涙子 200000 ルーンのカード×1 3250000 スキルシード×35 250000 カツサンドドリンク×1 3500000 ヤシの実サイダー×1 300000 HR[二人一緒に]初春飾利 佐天涙子 4000000 スキルシード×40 350000 強化カード(R小萌先生)×2 4500000 Bパーツ×40 400000 R[放電準備]御坂美琴 5000000 強化カード(HR小萌先生)×4 450000 スキルシード×20 6000000 ルーンのカード×1 500000 Bパーツ×20 7000000 スキルシード×50 550000 ルーンのカード×1 8000000 HR[二人一緒に]初春飾利 佐天涙子 依頼クリア回数報酬 回数 報酬 1回 カツサンドドリンク×1 2回 ヤシの実サイダー×1 4回 強化カード(R小萌先生)×1 8回 パージブースター 12回 強化カード(HR小萌先生)×1、Bパーツ×30、スキルシード×30 パージブースターは次回イベント「とある少女の共同戦線(チームワーク)」用の特効ブースター 日記報酬 日記を書くと500交流P入手。1日1回のみ。 ランキング報酬 個人 順位 カード ガチャメダル カツサンド スキルシード 1-10位 SR[二人の眼差し]御坂美琴 初春飾利×6、HR[スカートめくり]佐天涙子 初春飾利×6 5枚 10個 50個 11-25位 SR[二人の眼差し]御坂美琴 初春飾利×4、HR[スカートめくり]佐天涙子 初春飾利×6 5枚 5個 50個 26-50位 SR[二人の眼差し]御坂美琴 初春飾利×2、HR[スカートめくり]佐天涙子 初春飾利×6 3枚 5個 40個 51-100位 SR[二人の眼差し]御坂美琴 初春飾利×1、HR[スカートめくり]佐天涙子 初春飾利×6 3枚 4個 30個 101-250位 HR[スカートめくり]佐天涙子 初春飾利×6 2枚 3個 25個 251-500位 HR[スカートめくり]佐天涙子 初春飾利×4 2枚 3個 20個 501-1000位 HR[スカートめくり]佐天涙子 初春飾利×2 1枚 2個 20個 1001-2500位 HR[スカートめくり]佐天涙子 初春飾利×1 1枚 2個 15個 2501-5000位 -- 1枚 2個 15個 5001-10000位 -- -- 2個 10個 10001-25000位 -- -- 1個 10個 25001-50000位 -- -- -- 10個 50001-100000位 -- -- -- 5個 組織ランキングはなし 限定ショップ 超電磁砲セット1000(ヤシの実サイダー×7、カツサンドドリンク×7、ルーンのカード×3) 1000モバコイン 超電磁砲セット500(ヤシの実サイダー×3、カツサンドドリンク×3、ルーンのカード×1) 500モバコイン それぞれ1日1回のみ購入可能 コメント 名前 コメント
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とある魔術の何とか雑談 有名小説「とある魔術の禁書目録」キャラ限定の雑談スレ。 一応発案者は御坂美琴のようだが、決まったホストを持たず作品中に登場するキャラなら誰でも立てることが可能。 アニメ二期の勢いに乗って創設時こそ新キャララッシュが続き隆盛を極めたものの 禁書勢の中心人物であるそげぶと学園三位が個スレを多用しあまり現れない為、現在は閑古鳥が鳴いている。 上記二人の個スレに禁書勢が大挙して集まるので雑談スレはもはや存在意義が… とは言うもののキャラ被り・中身重複を考慮しても参加なりきりはかなり多く、 現在最も勢いのある作品と言えるかも知れない。
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風紀委員(ジャッジメント) 学園都市における警察的組織その2。 学生によって形成され、基本的に校内の治安維持にあたる。 特別な許可を取った場合等、状況によっては管轄は校外にも及ぶことも。 メンバーは各学校から選出されるが、正式に風紀委員になるには、 九枚の契約書にサインして、十三種の適正試験と4ヶ月に及ぶ研修を突破しなければならない。 風紀委員活動の際には、盾をモチーフにした腕章をつける。 腐敗を防ぐために警備員とは別組織になっている。 「子供を危険にさらす訳にはいかない」「危険を蹴散らすだけの力を子供に持たせない」 という二つの理由から、基本的に重要な任務には就かない。 暴走した能力者を捕縛する際には、ゴム弾を使用した遠距離狙撃で意識を刈り取るとか。 風紀委員と言う名が示すように、主に学校内での事件を管轄する。 生徒によって形成されるため、基本的に最終下校時刻以後は閉店となる。 作中で登場した人物では白井黒子、初春飾利、固法美偉(以上第一七七支部)、 柳迫碧美、四葉、木原那由他(四九支部)が所属。 とある魔術の禁書目録 Indexより引用(ただし原作とアニメでの相違点は割愛) http //www12.atwiki.jp/index-index/pages/94.html ※★がついている人物はその支部のリーダー ※原作に出ている第四九支部、第一七七支部のリーダーおよびエース格のキャラは 今後登場する可能性もあるため原則禁止となっている。 ※学校名がついている支部において、他校生がリーダーやエース格に就任している支部も存在するが 違和感があったり好ましくないという意見も出ており、よほどの事情がない限りは避けた方がいい。 四六支部(特殊学校法人設立施設管轄)己ノ瀬雪歩 強面サングラスの風紀委員 梧桐真茱 九九支部(白帝学園)雪洲-縞群律也(2代目相棒) 賭善隼 劈ノ糀扇子-円集慧 岩床稜郭-矯星美璃亜★ 加地正時 一二三支部(変人支部)賢馬枝折★ 美待王子郎 三舟紫半 八手葉織 一三三支部(葵葉中学付属高等学校管轄)秡川渡利 十倉羽慣 メイリ=ブラウン 糊木遊 海棲鮎佳★ 亜麻音幽威 焼取紅羽 一四〇支部卍条一隻★ 根木名恋絵 進止縫衣 一五二支部(霜北沢学園管轄)刹那素子★ 苧環弓理 種橋千沙 府中巽 海芋元太郎 暗塚森 九条坂燐蔵 継波陽花 ラウラ=モーリス 白鷺鷹鳶 老元臣 弓壁新 円賀響 一五九支部(風輪学園管轄)破輩妃里嶺★ 厳原記立 春咲桜 鉄枷束縛 佐野馬波 湖后腹真申 一厘鈴音 秋園雛菊 一六二支部(第22学区にあり)一貫奏香 東場紫電 鈴蘭菜花 北満汰河★ 藁宮映矢 唐空雄貴 社水錫御 南光美羽 西強辰也 禮倭定理 流転万物 詩行実坏 一六八支部霧戸巧牙 木岡隆興 浅録愛里 粉原隆利 一七〇支部(第10学区管轄)釜堅蓮星 発川鈴路 仮縫聢火 粉踏冬利 片蔵志浄★ 武佐千導 サンダー=ブラッドリー 沖多晦 一七五支部鳥束華憩 柳生喚瞑 静河真琴 一匁紋次 日戸礼羽 八堂早 神保藍 八丈衛事★ 赤堀凪子 一七六支部(映倫中学校および小川原付属中学高等学校管轄)加賀美雅★ 斑狐月 神谷稜 鏡星麗 一色丞介 葉原ゆかり 焔火緋花 網枷双真 鳥羽帝釈 姫空香染 深祈誓互 一七七支部(原作に登場。柵川中学管轄?)岩堅鉄 策本操司 経田恋也 静波束乃 一七八支部秋雪火明 固地債鬼 殻衣萎履 真面進次 浮草宙雄★ 下克昇 柳谷綿雄 邦定錐瀬 許堂舞子 一八一支部都城上手 果無火煉 山椒辛志 夜越希望 飛嶋満陽 寿春花 水崎園生 物埜楓真 山笠水前 国鳥ヶ原学園吊橋恋呼 添垣誠護 鈴里白丸 世良蒼次 笛山篠 意片地春 御厨築世★ 御十幸鎖 花盛学園抵部莢奈 篠崎香織 冠要★ 幾凪梳 渚月理 六花牡丹 山門撫子 閨秀美魁 遠見潤和 心裏留保 長月学園鷹凪柚歩 脆動危壮 董篤謎璃 後見黒子 成瀬台高校初瀬恭治 押花熊蜂 椎倉撚鴃★ 勇路映護 速見翔 寒村赤燈 小鳥遊麗一 海内竹仙 篤井政義 布瀬静駆 輝石ノ森工業高校サントワーヌ・プリズンシックス 穫才真理 京極翡翠 丹波こたろう 村前陽華 鮮錐麗跨 東波瑞紀 最上来愛 重羽美鳥★ 雨戸速那 祐天寺学院常世絶交 口囃唄仔★ 涸沢鉄也 畔洛西院 木更津神奈 クライス=グレセリディア 仁道学園切間風祈★ 環土千寄 緩草身撫 明知中等教育学院斗修星羅 貴道綱紀★ 空澄雪客 圓城仄 枝灯樹裏 羽衣折音 友佐叶依 禽神征斗 江城椎野 櫓志主碼 唱和園支部田ノ仲舎文 花詠妃睡 此岸端渚★ 爽近細 大仏樽巳 縁田九万雄 その他 風紀委員 特別部隊東波瑞紀 詩行実坏 小鳥遊麗一★ 水崎園生 神山一心 最上来愛 重羽美鳥 赤堀凪子 山笠水前 静波束乃 霧戸巧牙 木岡隆興 所属不明長濱真網 道辺寿方 待宵珊瑚 短褐故縁 黒腹片帆 三善晶己 セロン=グレンジャー 鬼瓦仁平 フィオナ=オルコット 薬紗富美 飛鳥寺成光
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【種別】 人名 【元ネタ】 アステカ文明の料理の一つで、トウモロコシと豆を入れた煮物または粥。 ナワトル語。ラテン文字転写例:Etzali アステカ文明では、雨季が始まる6月の初旬に、雨の神々への祭りが執り行われていた。 この祭りが始まると、各家庭でエツァリを作り、また鍋を持って他の家へもらい歩いて豊饒を祈願した。 【初出】 五巻 本名は十五巻 とある科学の超電磁砲 第四十話 【CV】 海原に変装しているときは 岸尾だいすけ 本当の声は別のものとされている 【解説】 組織からの命令で学園都市に潜り込んでいたアステカの魔術師。 自身の報告の結果上条勢力を潰す命を受けた。 属する組織も上条勢力のように科学魔術両サイドに跨っており、超能力にもかなり詳しい。 変身魔術を利用して上条勢力を内側から崩壊させる計画だった。 海原光貴の姿を借り、 黒曜石のナイフを用いた魔術トラウィスカルパンテクウトリの槍で上条に襲い掛かるが、返り討ちにあう。 もっとも彼自身は美琴が好きだったこともあり、戦いに乗り気ではなかったらしい。 組織を抜けた現在でも海原光貴の姿を借りており、 土御門らと共にグループの一員として暗躍している。 変身魔術を常時使っている影響か、一方通行は彼が近づいて来ると、 自分の意思とは無関係に指先が震え胸に圧力を感じるらしい。 十九巻でドラゴンに関して魔術サイドの観点から発言しており、 自分が魔術師であることをグループには隠していない模様。 また、本来の姿は褐色肌に黒髪とショチトルらと共通する容姿をしており、身長も海原の時より若干低め。 御坂美鈴襲撃事件では学園都市上層部に対して暗躍。 「彼女はもう回収運動を推進する気がないので殺す意味もない」という結論を受け入れさせ、 「少しだけ肩に力が入りすぎてしまった」とサワヤカ笑顔で答えていた。 結標淡希によれば「おそらくよほど醜い手を使ったのだろう」との事。 十五巻における暗部抗争編では、ブロックのメンバーの一人山手に図らずも変装してしまい、潜入。 機を伺って『ブロック』が目論んでいた計画を破綻させる事に成功し、その後他のメンバーと合流し、第一〇学区の少年院へと赴いた先で、 かつて同じ組織に所属していた魔術師の少女ショチトルからの襲撃を受ける。 組織を裏切った事への粛清のため、相手の武器を乗っ取る自殺術式やマクアフティルによる攻撃に苦戦するも、 ショチトルの実践経験と知識の無さを突いて、戦闘不能にする。 しかし、ショチトルの肉体は組織による魔道書の『原典』暦石を使った改造を受けた事で、 肉体は限界を迎え、崩壊を始めてしまう。 ショチトルを死なせないため、魔道書の判断能力を騙した上で『原典』を引き継ぎ、ショチトルを生かした。 『暦石』を手に入れた事で、苦しみながらも徐々に内容を理解し、己の力へと変えていっている。 潮岸の元に潜伏していたテクパトルと戦った際にはその力の一端を発揮。 テクパトルが持つ原典で『暦石』の別の派生である、『月のウサギ』の記述による魔術砲撃と渡り合う。 その戦闘ではシェルターを撃ち貫く閃光の弾丸を広げた巻物の盾で弾き、巻物から生じた粉末の嵐で反撃。 同時に原典からの補助により、防ぎ損ねた弾丸を上半身に受けても五体満足でいられる強固な肉体も得ていた。 戦いの最中、『月のウサギ』を写本したことで原典に気に入られ、 テクパトルを殺して切り捨てた『月のウサギ』の新たな持ち主となり、 その見返りとして原典を使いトチトリの生命維持をさせることに成功する。 新約二巻では病院でショチトルとトチトリを見舞っていた。 なお、ショチトルとは組織内では師弟のような関係にあり、義兄妹に似た仲であった様子。 病室で彼女と二人きりになった際には「エツァリお兄ちゃん」と呼ばれている。 【口調】 変装している人物の姿に合わせていると思われるが、海原光貴の姿では相手を問わず常に敬語で、一人称は「自分」。 ショチトルによれば、本来の話し方は全く違うものらしい。 例)「は、あれ? 自分は確かに海原光貴ですけど、どうして名前を知っているんですか?」 【余談】 「超電磁砲」では「禁書目録」五巻の様子が描かれており、そのとき美琴をアステカ展に誘っている。
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インデックスの修道服 支給者 古手梨花 所有者の変遷 古手梨花→ウルフウッド→H-3放置? 説明 10万3000冊の魔道書の内容を把握する少女の普段着で、外観は純白の布地に金の刺繍という派手な修道服。しかし上条当麻の手でバラバラにされ現在は安全ピンによって留められている 初登場話 0058:ネズミの国 F2000Rトイソルジャー 支給者 クリストファー・シャルドレード 所有者の変遷 クリストファー・シャルドレード→北条沙都子→破壊 説明 現実にあるF2000というアサルトライフル(全長694mm 重量3.6kg 発射速度850発/分 装弾数5.56mm弾×30発)をカスタム化したとおぼしき架空の小銃。 赤外線ポインタによる照準機能と電子制御による弾道計算機能が内蔵されており、風向きや距離を自動的に調整してくれる。さらに銃身を覆う特殊ゴムと炭酸ガスによって反動は極限まで軽減される。 いわく、小学二年生でも撃てる「怪物」らしい。 初登場話 0080:にんげんっていいな 蓮の杖(ロータスワンド) 支給者 レッド 所有者の変遷 レッド→古手梨花→クレア・スタンフィールド 説明 ローマ正教シスター、アニェーゼ・サンクティスの使用した魔術礼装。 銀の杖に、先端に考える人のような像があり、普段はその背中の羽が閉じたようになっているが、展開用の詠唱をすることで羽が開く。 展開すると、杖を叩きつけたり刃物で杖を傷つけることで、離れた場所への座標攻撃が可能になる。 ただし、衝撃から座標攻撃への間は一定のタイムラグがある。 ロワでは制限により、魔力がない者でも体力消費で術式を行使可能(消費するのは杖が展開してから)とし、 攻撃可能範囲は杖を中心に15メートルの範囲内、タイムラグは3秒とする。 使用描写は7巻で確認可能。 説明書に載っている展開用詠唱は以下の通り 『Tutto il paragone(万物照応) Il quinto dei cinque elementi(五大の素の第五) Ordina la canna che mostra pace ed ordine(平和と秩序の象徴『司教杖』を展開) Prima!(偶像の一!) Segua la legge di Dio ed una croce Due cose diverse sono connesse!!(神の子と十字架の法則に従い異なる物と異なる者を接続せよ!!)』 初登場話 123話:私らしくあるためのImagine(幻想) アウレオルスの暗器銃 支給者 アルルゥ 所有者の変遷 アルルゥ→クリストファー・シャルドレード→E-2林に放置 説明 錬金術師アウレオルス=イザードが使用していた、レイピアの鍔にフリントロック式の銃が埋め込まれた武装。原作では魔弾の発射や刃の回転射出を黄金練成(アルスマグナ)により言葉で実行していたが、支給されたものはレプリカのようなもので、弾は実弾を装填しなければならない(弾の威力は普通のフリントロックと変わらない)。また、刃の射出機能もない。 初登場話 130話:喜怒哀嫌
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今日は休日。普段血生臭い戦場に身を置く私だけど、偶にはこんな風にお茶を飲んで過ごすのも悪く…あら? 向こうの席に見えるのは、愛しの視歩ちゃんじゃない♪ 休日に偶然出会えるなんて、今日の私はラッキーだわぁ♪ 彼女が座る席に近づき声を掛ける。今日はおめかししてきて正解だったわね。 「うふふふふ。こんな所で会うなんて奇遇ねぇ。運命を感じちゃうわぁ」 「……………………」モグモグ 「あらぁ、瞳ちゃんもいたのねぇ。相変わらず貴女も愛らしいわねぇ♪」 「血晶赤…。目の前で私の相棒を口説かないでもらえないかな?」 血晶赤「うふふ。嫉妬かしらぁ?大丈夫よぉ、私の一番は貴女だものぉ。ねぇ、視歩ちゃん?」 四方「やれやれ。まさか昼ご飯を食べてる時に君に出くわすとはね。戦う羽目にならなくて済むのは良いけどさ」 彼女と私の関係を一言で表す言葉を私は知らない。 敵でも、味方でも、ライバルでも無い。でも他人では無い。そんな中途半端でアンバランスな線上に私は立っている。 瞳「……………………」モグモグ 血晶赤「愛しの人と愛らしい少女と昼食をご一緒出来るだなんてぇ、私としてはこれ以上なく幸せなのよぉ?」 四方「まぁ、危害を加える気が無ければ相席も構わないよ。君と話しながら昔を愛惜するのも偶にはいいさ」 瞳「……………………」コクコク 許可が取れたので注文したティーセットをもって隣へ座る。 それにしても… 血晶赤「相席と愛惜、相変わらずうまい事を言うわねぇ?」 四方「ついこの間親父ギャグって言われたけどね」 血晶赤「それも仕方ない事ねぇ。実際そう言われるのも分かるわぁ」 四方「ぐっ、君まで…」 瞳「……………………(元気出して)」ポンポン 微妙に引き攣った表情をする。中々良い表情ねぇ。ゾクゾクしちゃう♪ 血晶赤「うふふ。そういう表情は新鮮ねぇ。興奮しちゃうわぁ」ゾクゾク 四方「勝手に人の表情で発情しないで!全くもう…」 血晶赤「やっと素の口調に戻ってくれたわねぇ。私が相手のときはキャラを作る必要無いのにぃ」 そう。彼女は普段、ペルソナを被っている。一つの組織を束ねる長として彼女は人格を作っているのである。 その甲斐あって確かに彼女の組織は彼女を中心に動いている。何度も内部崩壊しかけながらも、危ういながらも。 四方「はぁ…。貴女が昔の私を知ってるからって、いちいち口調を崩してると普段ボロが出るかも知れないじゃない」 瞳「……………………(むしろ普段からその口調でも良いと思う)」シミジミ 血晶赤「うふふ。瞳ちゃんもこう言ってるのだから試してみては如何かしらぁ?」 四方「嫌よ。っていうか、何で瞳の言いたい事分かるのよ?」 血晶赤「何だかんだで私達も長い付き合いだものぉ。何となくなら分かるわぁ。ねー?」ニコッ 瞳「……………………(ねー)」ニコッ 瞳ちゃんと笑顔で目を合わせる。同じ気持ち(視歩ちゃんLOVE)を抱える私達は敵味方を超えた絆で結ばれているのだ。 因みに彼女とは視歩ちゃんを抜きにして会う事もある。主に彼女を籠絡するための手段を話し合…ゲフンゲフン。 実を言うと最初は私が瞳ちゃんに一方的に懐かれていただけなのだけれど。 今ではすっかり仲良しだ。 四方「あんた等そんなに仲良かったっけ?まあいいけど。それで、血晶赤はこの後どうするの?」 血晶赤「ふふ、私達は友達ですから。特に予定は無いわねぇ。あなた達はどうなのかしらぁ?」 瞳「……………………(今日は視歩とデートをしていた)」フンッ♪ 血晶赤「あらぁ、羨ましいわねぇ。視歩ちゃんとデートだなんて」 瞳「……………………(午後からは貴女も来る?)」クビカシゲ あらぁ。流石はソウルフレンド(ロリ)折角の二人きりになれるチャンスを無碍にしてまで私を誘ってくれるなんて。 瞳(…………………チャンスは全て平等に分け合うという約束を果たしたまで)親指グッ この子…直接脳内に!?でもGJよぉ。惜しむらくは三人目のソウルフレンド(淑女)が居ない事かしら? 血晶赤「うふふ。嬉しいお誘いねぇ。もちろんご一緒させて頂くわぁ」 四方「うん?血晶赤も一緒に来るの?…瞳が良いなら別に良いけど」 血晶赤「ええ。じゃあ今日一日よろしくねぇ?」 うふふふ。今日は楽しい一日になりそうねぇ…。 瞳(…………………激しく同意)ワクワク 瞳ちゃん、貴女はテレパシー系の能力者では無かったと思うのだけれど…。気にしたら負けかしらぁ? ***「とある猫娘達の日常 2話 血晶赤のとある休日」******** という訳で三人で遊ぶ事になったのだけれど、まだ瞳ちゃんが食事中だったので私は視歩ちゃんにお茶を分けて待つことにした。 ちなみに瞳ちゃんはナポリタンをちびちびと食べている。 口に付いたケチャップをふき取る視歩ちゃんを見ているとまるで姉妹のようねぇ。 四方「…うん。偶にはロシアンティーってのも良いわね。これからは私も頼んでみようかしら?」 血晶赤「そうでしょう?ここのロシアンティーはおすすめなのよぉ(間接キスゲットねぇ。今日は幸先がいいわぁ…♪)」ニコニコ 四方「なんか不純な事考えてない?」ジロ 血晶赤「誤解だわぁ。そんな事ちっとも考えてないわよぉ?」ニコニコ 瞳「…………………(見事なお手前)」モグモグ 四方「ならいいけど…。へぇ、あんたここの常連なの?」 血晶赤「ええ。他にはぁ、ドーナッツとかが有名かしらぁ?」 私のセリフに反応を返してくれた人が居たのだけど、それは席の向かいに座る二人では無く私の後ろの席に座っていた意外な人物だった。 ??「そーですよ!ここはまぁるい輪っかがおいしいんです!」ガタッ 四方「……え?」 瞳「…………………」ポカーン 血晶赤「あらあらあらぁ」 雛之「あ、ごめんさいなのです!つい反応してしまって……あれ?」 そこに居たのは甲蟲部隊(チャイルドデバッカーに敵対する裏組織)に所属する少女?である。 名前は雛之。本名ではないらしいけど、そこは言及してはいけない事みたいねぇ。 彼女は視歩ちゃんとは相容れない人物のようだし、仕方ない事だけれど相手に気付いた瞬間敵意MAXのようねぇ。 四方「…雛之ちゃん?」 雛之「ああー!!チャイルドシートの四方さんじゃないですかぁ!?」 瞳「…………………(相変わらず)」フゥ 四方「こんにちは、雛之ちゃん。それと私達の組織の名前をまるで幼児が車に乗るときに使用する器具の様に言わないでくれ。 私達の名前はチャイルドデバッカーだ」 雛之「失礼しました。噛みましたです」 血晶赤「ネタの丸パクリは感心しないわよぉ、二人ともぉ」 瞳「…………………(せめて小学生になってから出直しな!)」ビシィ! まるで自分がやれば良い見たいな言い方ねぇ、瞳ちゃん。 瞳ちゃんが「かみまみた」。…悪くないわね。 雛之「最後までさせてくれても良いじゃないですかー」 四方「折角ネタを振ったのにこれじゃあ意味が無いじゃないか」 血晶赤「いつのまに二人はお笑いコンビになったのかしらぁ…?」 しかも敵味方同士でペアを組むだなんて、案外平和で良いことねぇ。 こうやっていつも仲良くしてくれれば私が自分の立場を思い悩む事も無いのにねぇ 雛之「まあ、それは置いとくとしまして。こんな所で会うとは奇遇なのです。今すぐにでも殺してやってもいいのですけど…」 四方「くっくっくっ。こんな人がたくさんいる往来で戦うとでも?それに戦いになれば無事じゃすまないのはそちらだと思うけど?」 雛之「ぐっ…!確かに四方さんと血晶赤さん二人を相手にするのは…」ギリッ 血晶赤「うふふ。なら大人しくしておく事ねぇ?あなたもこんな事で血を奪われたくは無いでしょう?」 雛之「というか!なんでナチュラルに貴女がそちら側なんですか!普通こっちの味方でしょう!?」 血晶赤「私はぁ、あなた達の味方になったつもりは無いわよぉ?視歩ちゃんと戦うために甲蟲部隊に所属しているだけだものぉ」 私にとってはチャイルドデバッカーも甲蟲部隊もどうでも良いことなの。 私の目的は視歩ちゃんと戦って勝ち、彼女の血を味わう事…。その後は、彼女を私のモノにしてみようかしらぁ♪ でもそれはまだ先の話かしらぁ。今はまだ、彼女にはやる事があるみたいだから、邪魔も程ほどにしないとねぇ。 …やっぱり、自分が分からなくなってきた。私は、彼女の助けになりたいの?邪魔をしたいの? 雛之「ぐっ!確かにそういう人だって知ってましたけどぉ!」 四方「まあまあ。私は別に積極的に君と事を構えたい訳じゃないんだ。今日のところは矛を収めてくれないかな?」 瞳「…………………(一時休戦協定)」 雛之「分かりましたよっ!どうせやっても今の状況じゃ勝てませんですし!」 彼女も短絡的なとこがあるとは言え暗部に身を置く者、有利不利くらいは判断出来るようでなによりねぇ。 四方「賢明な判断。まぁ、落ち着いてドーナツでも食べると良い」 雛之「私の頼んだ物ですから!勝手に自分で頼んだ風にしないで下さいです!」 血晶赤「あらぁ?いつもの様に敵味方構わずドーナッツを勧める雛之ちゃんを期待してたのにぃ」 瞳「…………………」ワクワク 雛之「なんで待ち遠しそうなんですか!…もう、分かりましたよー。ドーナツ、食べますか?」ズイッ 四方「頂こう」サッ 血晶赤「いただきまぁす」ヒョイ 瞳「…………………」モグモグ 雛之「躊躇無さすぎなのです!?既に一人食べてるし!」 もはや持ちネタとなりつつあるわねぇ、ドーナッツを勧める雛之ちゃん。 …しかし、やっぱりこのドーナッツはおいしいわねぇ。他人のお金で食べるとなおさら♪ 瞳「…………………(まこと、美味です)」モグモグ 四方「くっくっくっ。瞳、言葉使いがいつもと違ってるじゃないか」 雛之「そもそも言葉を使ってないのです!黙々と食べてますよぉ!」キー! 血晶赤「これを食べてると南国の島の木の実を思い出すわねぇ?」 四方「くくっ。それはココナッツの事を言ってるのかい?」 雛之「なんでココナッツなのですか!?ナッツ繋がりですか!ちょっとうまいとか思った私が悔しいです!」ウガー 四方「うん。実にいいツッコミだ。我が組織に欲しい人材だね」ニコニコ にこやかに言う視歩ちゃん。やっぱりこういう時はイキイキしてる気がするわ。 血晶赤「うふふ。やっぱりチャイルドデバッカーはお笑い集団だったのねぇ」 瞳「…………………(団員募集中?)」クビカシゲ 雛之「付いていけない…。何なのですかこいつら…」ガックシ 血晶赤「未熟ねぇ。この程度でへばってしまうなんてまだまだよぉ?」 雛之「むしろこのノリに付いていけてる貴女が信じられませんですよ…。打ち合わせでもしてるのですか?」 四方「いや、基本的に全部アドリブで行っている」ドヤァ 雛之「もう言葉も出ないのですよ…」 瞳「…………………」ポンポン 雛之「今更慰められても…。というか、貴女はなぜ一言も声を発しないのですか?」 思い返してみれば至極当然な問いを投げかける雛之ちゃん。それは気になるわよねぇ、普通。 瞳「…………………」オクチミッフィー 四方「瞳は声が出せないんだよ。小さい頃のトラウマで声を失ってしまったんだ」 雛之「あ…。それは悪い事を聞いたのです」 瞳「…………………」フルフル ばつが悪そうな顔をする雛之ちゃんと、それに対して首を振る瞳ちゃん。 そういう所を謝れる辺り常識はあるのよねぇ。だからこそ視歩ちゃんは彼女を邪険に扱わないのでしょうけど。 血晶赤「気にする事はない、だってぇ」 四方「ま、今更な話だしね。謝る必要は無いだろうさ」 雛之「…四方さんとその子、瞳ちゃんでしたっけ。どういう関係なんですか?」 四方「おや、気になるかい?敵の事なんか気にしないタイプと思ってたけど」 雛之「あ、いや…。まあ気になったのは確かですけど」 瞳「…………………」モグモグ 雛之「見た感じ歳も離れてそうですし…。どうやって知りあったんです?」 四方「うーん…。まあ、その位なら話しても問題ないか」 血晶赤「それは私は気になるわぁ。二人の馴れ初めを聞かせてくれないかしらぁ?」 付き合いは長くともその辺りの話はあまりした事が無かった。 瞳ちゃんと視歩ちゃんの出会い…それは私も興味を惹かれる。 四方「はいはい。と言ってもそんなに難しい話じゃないさ。私が普段やってる事をした結果だよ」 雛之「…人を馬鹿にする事ですか?」 四方「くっくっくっ。馬鹿にしてるつもりは無いんだけどね」 雛之「どの口が…。普段やってる事って置き去りの保護ですか?」 瞳「…………………」コクコク 四方「そう。瞳はチャイルドデバッカーを設立するより前に、私が初めて助けた置き去りだよ」 血晶赤「そうだったのねぇ。そんな出会い方なら瞳ちゃんがベタ惚れなのも納得ねぇ」 私と出会うあの惨劇より前、彼女が人の死を異常なまでに恐れる事になる前の話。 その頃の彼女を見てみたい気もするけど、私は今の視歩ちゃんが好きねぇ。 それを一度彼女に直接言ってみた事があるけれど、微妙な顔をされたわぁ。 雛之「瞳ちゃんからしてみればさしずめ白馬の王子様って事ですか。虫唾が走る位の王道ですね」 四方「くくっ。あんまり嬉しい例えじゃないね。まだお姫様と言われた方が心が躍る」 雛之「お姫様ですかぁ…。四方さんがお姫さまってイメージは湧かないです」 血晶赤「同じくぅ」 瞳「…………………(同意)」 四方「泣いても良いかな、私」 視歩ちゃんの泣き顔…。そそるわぁ♪ おっと、いけないいけない。よだれが出ちゃったわぁ。 雛之「じゃあ、血晶赤さんとはどうだったんですか?瞳ちゃん以上に接点が分からないですけど」 四方「あー、血晶赤との馴れ初めは話したくない。トラウマに直結する話だからね」 血晶赤「うふふ。あの時の視歩ちゃんったら見てられなかったわねぇ」 雛之「へぇ…。じゃあ、血晶赤さんは四方さんの弱みを握ってるんですか?」 四方「いや、血晶赤はその時私と一緒には居なかったよ。その後の様子を見られただけで」 雛之「あ、なんだぁ。弱点を聞きだせるかと思ったのに」 血晶赤「残念だったわねぇ。知っていたら是非教えてあげたのにぃ」 雛之「そもそも、血晶赤さんは何がしたいんですか?目的も明かさずにフラフラと」 四方「うん?目的って、私の血を奪うとかじゃなかったの?」 血晶赤「さぁ、どうかしらねぇ?」 ホントにどうなのかしらねぇ?やりたいことが自分で確信できないと生きづらくて仕方ないわ。 ふと、辺りを見渡す。ここに居る面子を改めて見てみれば中々面白い組み合わせと思える。 視歩ちゃんを中心に繋がりを持つ私達だけれど、それぞれ立場は全く違う。 彼女の唯一無二の味方であり絶対の信頼を寄せる瞳ちゃん。 彼女と敵対し、思想も何もかもが相容れない不倶戴天の間柄である雛之ちゃん。 そして… 私は、どうなのかしら?私の立場は一体どこにあるのかしらね。ずっと考えてきた事だ。 しかし答えは出ない。故に今の私は敵でも味方でもない中途半端な事になっている訳だけれど。 四方「やめてくれよ、頼むから。まぁ、血晶赤に借りがあるとすれば瞳を助けてもらった事かな」 雛之「あ、それで仲良いんですね、その二人。何でそんなに息が合ってるのかと」 と、昔話に華を咲かせていたところで瞳ちゃんが箸を置く。昼食を食べ終わったようだ。 瞳「…………………」ゴチソウサマデシタ 四方「おっと。それじゃあそろそろ私達はお暇させてもらおうかな」 雛之「あ、はい。分かりましたです。私はもう少しゆっくりしていきますので」 血晶赤「あら、そうなのぉ?それじゃあここでお別れねぇ」 桃太郎の如くお供が増えていく展開かとおもってワクワクしていたのに。 四方「そういう事だね。それじゃあ、次は戦場で会わないことを祈ってるよ」 雛之「いえ、次は戦場で吠え面かかせてやりますです」 四方「くっくっくっ。では、どちらにせよまた会おう」 瞳「…………………」フリフリ 血晶赤「またねぇ」 出口に向かって歩いていると、唐突に視歩ちゃんが立ち止まった。 何か忘れ物かしらぁ? 四方「おっと、会計を済ませてくるから先に出て待っててくれ」 瞳「…………………(了解)」 血晶赤「あら、そう?じゃあ後でねぇ」 店を出て、視歩ちゃんが会計を終えるのを待つ。 さっきふと抱いた疑問が頭に残ったままだ。今のうちに整理しておこう。 隣にはいつの間にか瞳ちゃんが立っていたが、特に声を掛ける事は無く一人思考の海へと意識を沈める。 血晶赤「あれから…。もう何年経ったのかしら…」 彼女は先ほど触れなかったけど、あの時私が助けたのは瞳ちゃんだけでは無い。 あの時、絶望しその場を動けなくなっていた視歩ちゃんを助けたのも私だった。 視歩ちゃんと戦った後、撤退した私は惨劇に巻き込まれずに済んだ。 その時、彼女とはぐれたのであろう瞳ちゃんを彼女に届けにいった時に見た彼女の顔は忘れられない。 私はあの時の彼女の絶望した顔が酷く気に掛かった。だからこそ、手を貸した。 失意に沈む彼女と別れ、しばらくの間を空けた後、彼女と再会した時私は驚いたものだ。 人とはここまで短期間の内に変容できるのかと言う事を知った。 背負った悲しみに潰されないが為に偽りの人格を被る彼女は見ていてとても痛々しく、同時に美しかった。 彼女に付きまとうようになったのもそれからだったかしら。 最近の彼女は仲間を得て昔の彼女に戻りつつある。そんな様子を付かず離れずで見てきた私も何だかんだで変わっているのだろう。 演技をする彼女を美しいと思ったのも事実だけれど、やはり痛々しいその姿を見ていられなかったのかもしれない。 今の私は、もう彼女の絶望する顔を見たくは無いと感じている。 他人の血を集める事しか興味の無かった私が、少しずつ昔の彼女を取り戻していく視歩ちゃんをどこか嬉しそうに感じていること。 自分でも都合の良い想像だと思うけれど、もしかしたらその内、本当に私が視歩ちゃんの味方につく日が来るのかもしれないと最近は思う。 瞳「…………………?」クビカシゲ 血晶赤「ねえ、瞳ちゃん?私はどうするべきなのかしらぁ。一体私はどっちに行けばいいのかしらね?」 瞳「…………………(…私としては、こちらに来てもらいたい。貴女がいればきっと心強い)」 言葉の足りない私の問いも、しっかりと正しく察してくれたらしい。有難い話だ。 血晶赤「あらぁ。嬉しいわね。でもなんだか含みのある言い方ねぇ」 瞳「…………………(結局、決めるのは貴女と視歩。私の意見にきっと意味は無い)」 …そうねぇ。私はきっと瞳ちゃんの意見を考慮しないのでしょう。 けどね、私は貴女が思っている以上に貴女の事も親しく思っているのよ? 視歩ちゃんを傷つけると貴女が悲しむかしら、とか最近考えてしまう事があるほどに。 血晶赤「貴女の意見は考慮しないかもしれない。でも、貴女の存在は考慮してるわよぉ?」 瞳「…………………(そう思ってくれるならばそれはそれで光栄)」 満足そうな瞳ちゃんを眺めていると、店から視歩ちゃんが出てきた。 四方「待たせたわね。何も無かった?」 血晶赤「ええ。大丈夫よぉ」 瞳「…………………(血晶赤、さっきの話…)」 血晶赤「ええ、分かってる。…視歩ちゃん。一つ聞きたいのだけど、いいかしらぁ?」 四方「うん?どうしたのよ、改まって」 血晶赤「視歩ちゃんは私に味方になって欲しいかしらぁ?」 今まで何となく聞けなかった問いを投げかける。どちらの返答が返ってくるのも怖かったから。 でも、瞳ちゃんの言葉で勇気が出た。…正しくは言葉では無いけれど。 四方「何かと思えばそんな話?…別に味方になって欲しいとは思わないわ」 返ってきたのは否定の言葉、と思ったけれどどうもそうでは無さそうだ。 血晶赤「あらぁ。なんだか残念かしらぁ」 四方「敵に回らなきゃ何でもいいわ。というか、理想をいうならあんたには普通の学生にでも戻ってくれたほうが良いんだけどね」 彼女の答えはどちらでも無かった。よりによって私に普通の学生に戻れだなんて…。 呆れたけれど、笑みが零れる。改めて考えてみればなんとも彼女らしい。 血晶赤「そう…。でも、それは無理な相談と言うものよぉ」 瞳「…………………(今更普通には戻れない)」 その通り。私達は学園都市の負の部分を知り過ぎた。今更陽の下を生きるのは無理だろう。 血晶赤「なんだか拍子抜けな答えだけど、敵にならなければ良いというのは分かったわねぇ」 四方「敵味方にこだわる必要はないわよ。友達だからって意見が合わないことだってあるでしょ。 少なくともお互い殺すつもりは無いし、喧嘩の範疇でしょうよ」 いつものアレが喧嘩だなんて、中々無茶を言う…あら?今、何て…? 血晶赤「ちょっと…、ちょっと待って。今、友達って…」 四方「あん?今更何言ってんのよ。友達でもなけりゃあ貴重な休日にわざわざ一緒にすごさないわよ」 血晶赤「友達…。でも、私はあなた達の味方じゃあないのよぉ?」 四方「なら味方に付く?そのつもりは無い癖に」 血晶赤「でも…、でも敵なのに友達だなんて」 四方「…あんたさ、無理に割り切ろうとしなくてもいいのよ?」 血晶赤「え…?」 四方「今まで散々中途半端な立ち位置で私達に接してきたんだから、これからだって大差ないわよ って言うか、友達って言ったのあんたが先じゃないの」 血晶赤「え…、私そんな事言ったかしらぁ?」 四方「さっき瞳の事、友達って言ってたでしょうに。…なに、瞳は友達で私はそうじゃないとでも?」 私ったら無意識にそんな事を…。そうよね、瞳ちゃんを友達と呼んだのなら視歩ちゃんが友達でないはずが無いわよね。 そして、彼女の言いたい事もしっかりと理解した。…割り切る必要は無いんだ。 血晶赤「そ、そんな事は…。そっか、友達…。敵も味方も関係ないのねぇ」 四方「そういう事、いままで通りアンタは私にとっての邪魔者で、昔からの腐れ縁で、どうしようもない友人。それでいいのよ」 邪魔者とは。どうしようもないとは。自分でも分かってる事とはいえ酷い言い草だ。 けれど、その口調は決して私を貶すものでは無く…きっとそれは彼女にとって友に対しての軽口。 血晶赤「…そう。そういう事なら遠慮は要らないわねぇ」 四方「ただし他の仲間に手を出したらタダじゃ置かないからねっ!」ビシッ 血晶赤「心配しなくとも私は視歩ちゃん以外興味は無いわぁ♪」 瞳「…………………!」プンプン 頬を膨らませ抗議する瞳ちゃん。今の言い方は私が悪かったわねぇ。 血晶赤「うふふ。もちろん瞳ちゃんは別よぉ」 瞳「…………………」ナラヨシ! 四方「悩みは晴れた?だったらさっさと遊びに行きましょう。休みは貴重なんだから」 血晶赤「ええ、そうしましょう」 瞳「…………………(ゲーセンを所望)」 なんだかとっても晴れやかな気分ねぇ。これなら今日は思いっきり楽しめそう♪ さあ、街へ繰り出しましょうか! ~~~~ゲームセンターにて~~~~ ボルカニックヴァイパー! ヴァンデットリ(ry ライオットスタンプ! グランドヴァイパー! 四方「…ダメージは更に加速した」 血晶赤「ソ○使いだったのねぇ。私はブリジッ○かなぁ」 瞳「…………………(スレイ○ー)」 ナッパームデスッ! 瞳「…………………」デストローイ ~~~~CDショップにて~~~~ 血晶赤「あらぁ、この曲好きなのよねぇ」 『津軽海峡冬景色』 四方「…渋いわね、あんた」 瞳「…………………」つワチャカナドゥ それはヤメテ! ~~~~本屋にて~~~~ 瞳「…………………」つドグラ・マグラ 四方「…それ、読むの?」 血晶赤「良い趣味をしてるわねぇ♪」 四方「なんか将来が不安」 血晶赤「良い本なのにぃ」 ~~~~丸○橋にて~~~~ 朽木「ここで会ったが百年目!今日こそミンチにしてや(ry」 四方「右、下、右下+K(ぶっきらぼうに投げる)!」ガンダッシュ! 朽木「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!!」 ドゴォ!ピューーーザバーン! 血晶赤「よく飛んだわねぇ」 瞳「…………………」バイバーイ ~~~~常盤台中学近くにて~~~~ 血晶赤「学舎の園にくるのは実は初めてなのよねぇ」ワウワク 銅街「…なんや、あの三人?ごっつ目立ちよんなぁ…」 銀鈴「棺桶を背負ってますよ~。あの赤い髪の人~」 金束「もう一人はネコミミパーカーぁ?あの格好もここでは目立つってーの!」 鉄鞘「あのちっちゃい子かわいいですー!ネコミミさんの妹かなー?です!」 四方「目立ってるなぁ…。主に血晶赤」 瞳「…………………(だいたい棺桶のせい)」 ~~~~同じく学舎の園にて~~~~ モブ「美坂~!ちょっと待ってよ~!」 美坂「遅いわよー。早く歩きなさいよ」 四方「ん…?ミサカ、って超電磁砲の?」 血晶赤「あらぁ。お目にかかれて光栄ねぇ」 瞳「…………………(胸おっきいなぁ…)」ペターン 美坂「超電磁砲じゃないからー!名前の読みは同じだけどちっがーうから!」ボイーン 四方「何だ、人違いか」ボイン 血晶赤「紛らわしいわねぇ」ボイーン 瞳「…………………(くっ)」 ~~~~ペットショップにて~~~~ 血晶赤「あらぁ♪このトカゲかわいいわねぇ」 瞳「…………………(マニアックだなぁ)」 四方「ふふふふ♪かわいいなぁ、この子猫…。連れて帰りたぁい」デレデレ 瞳「…………………(こっちはこっちでお見せできない表情に…)」 ムツ○ロウ「よ~しよしよしよし!」 血晶赤「!?」 ~~~~レストランにて~~~~ チンピラA「おっ、あの二人かわいくね?なんかガキも一緒だけど」 チンピラB「お前も物好きだねぇ。まぁ悪くないけど」 チンピラC「へへへ…。か弱そうな女三人くらい強引にやっちま…グホッ!」ドゴッ! チンピラA「え、どうしたC!何があ…げふぅ!」ドゴォ! チンピラB「一体どうなって…あべしっ!」テーレッテー! 四方「ちなみに私の能力の射程は50mです」 血晶赤「触れずして相手を倒す…、便利よねぇ」 瞳「…………………(運がなかったのね、あの三人)」ナムナム 学園都市のあちこちを回って、今日一日だけでいろんな事が起きた。 まるで普通の学生のような過ごし方だけど、それがとても楽しくて。 時間が過ぎるのがとても速く感じた。 ~~~~そして夜に~~~~ 四方「うー!今日は良く遊んだぁ~!」 血晶赤「結局一日遊んじゃったわねぇー」 瞳「…………………」スヤスヤ 四方「瞳…、寝ちゃったな。疲れたのかな?」 血晶赤「かわいい寝顔ねぇ」 本当に瞳ちゃんには癒される。彼女が居れば、大抵の場は丸く収まるのでは無いかと言う程に。 彼女はさしずめ、人と人の間を取り持つ潤滑油みたいなものかしら? 四方「全くね…。おっと、私達こっちだから」 血晶赤「あら、それじゃあここでお別れねぇ」 四方「そんじゃあ、また会いましょう。出来れば次もこうして昼の町で会いたいけど」 血晶赤「うふふ。私は戦場で出会っても構わないわぁ」 もはや迷いは無い。たとえ何処で、どんな時に出会っても私は彼女を笑顔で迎えるだろう。 今日のような街中でも、血の飛び散る戦場でも。彼女との遭遇を喜べるだろう。 四方「はいはい…。まぁ、そうなったらまた喧嘩しましょ。それじゃあ『気を付けて帰ってね』」 じゃあねー、と言って去っていく視歩ちゃん。瞳ちゃんを背負う姿はやっぱり姉にしか見えなかった。 その背中を見送り終わった後、私は振り返る。 さて、今日の仕上げをしましょうか。視歩ちゃんは私に任せてくれたようだし。 後ろには誰も居ない。否、誰も見えない。しかし私は確固たる自信をもって声を掛ける。 血晶赤「…それで?あなたは何時までついてくるのかしらぁ?」 「……なぜ分かった?」 何も無い空間から声が響く。姿は見えないのに声だけするなんて面白いわぁ 血晶赤「うふふ。光学系の能力ぅ?声は近くからするけど姿が見えないわねぇ」 「ふん。なぜ俺の存在に気付いたかは知らんが、そんな事はどうでもいい。死んでもらうぞ」 血晶赤「御託はいいから、さっさと行動に移してみればぁ?」 「…死ねっ!」 まだ、気付いていないのね。救えないわ、この人。 血晶赤「…愚かね」スゥ 暗殺者の男が血晶赤を始末しようと足を踏み出す。瞬間、男は目の前に紅い何かを見た。 そして、暗殺者が踏み出した足は地面を踏む事は無かった。前に進もうとする男を縛り付けるのは紅い… 「なっ!なんだ、鎖…?こんなものが何処から!なぜ、俺の場所が把握できる!」 血晶赤「『結晶鮮血』…。いくら目に見えなくても、手で触れば分かるわよねぇ…。ところでぇ、ここってなんだか『血生臭くなぁい』?」 「結晶…鮮血…、血の匂いっ、まさか!」 血晶赤「私にとって血液は手足と同じ。例え気化していても」 彼女が腕を掲げる。その動きに呼応するかのように彼女の抱える棺桶も宙へ浮かぶ。 身動きのとれない男には、その棺桶がさながら天高く吊るされる処刑用のギロチンに見えていた。 血晶赤「最初から、あなたの動きはぜぇんぶ丸見えよぉ♪」 掲げられた棺桶を血液が包んでいく。その血液はゆっくりと、巨大な真紅の槍を象っていく。 「ッ!……ぅ」 男は声にならない悲鳴をあげる。それを気に留めることも無く、むしろ笑みを深め彼女は言う。 「あなたの血は、どんな味がするのかしらぁ?」 ―――――男の意識は、その言葉を最後に断絶した。 *** 血晶赤のとある休日 終 ******** ―――――アフター 一刀「それで?その男はどうした?」 血晶赤「腹に風穴空けた後、冥土返しのいる病院の前に転がしといたわぁ」 一刀「無駄に律儀だな…」 ―――――アフター2 焔「あー!視歩ちゃんと瞳ちゃん二人でデートだなんてずるいの!」ウガー 瞳「…………………」スヤスヤ 焔「あれ?瞳ちゃん寝てるの。つかれちゃ…げほっげほっ!」←前回の風邪が再発した 四方「いいから寝てろ!」
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「オラッ!!」 ガシャーン!! 「ひぃーっ!まただー!」 「逃げろー!」 ここは成瀬台高校の廊下で時間は丁度昼休みだ。しかし今日は一段と騒がしい。 なぜなら廊下の窓ガラスが成瀬台高校の1年生、行灯疾風によって割られているからだ。 「何見てるんだ!文句あるやつは殺すぞ!」 「ひいっ!」 行灯に睨まれたとある生徒は震え上がっていた。 それもそのはず、行灯は成瀬台高校では悪い意味で有名な生徒なのだから。 何でも成瀬台屈指の問題児で、校内のみならず他校の生徒やスキルアウトのメンバーにまで喧嘩を売るという。 その問題行動が原因で留年しており、1年生ではあるものの本来は、2年生である「速見スパイラル」こと速見翔や界刺得世と同年齢なのだとか。 「またお前か行灯!」 とある生徒を睨んでいた行灯が声の聞こえた方を見るとそこには、教師である餅川晴栄がいた。 知らせを聞いて止めにきたのだろう。 (チッ…餅川か。面倒くさい…) 行灯は面倒くさそうに、窓ガラスを割った金属バットで餅川に殴りかかる。 「死ねェ!」 餅川の肩にバットが振り下ろされそうになるが、なんと餅川は素手でそのバットを掴んだ。 「そんな物騒な物振り回すんじゃねぇ!コラ!!」 焦った行灯はバットから手を離して右手で餅川に殴りかかる。しかしそのパンチも悉くかわされ、今度は餅川に拳骨されてしまう。 拳骨されて頭を押さえてたら、その両手を掴まれて抵抗できなくなった。 「痛!俺に拳骨するなんてバカにしてるのか!?離せクソ餅川!!」 「ああ!?窓ガラス割ったやつを大人しく離すバカがどこにいんだコラ!?」 「クソォォォ!」 行灯はバットで殴ろうとしたときに能力「幻影模写(ドッペルゲンガー)」を使っていれば勝ってたかもしれないと後悔していた。 しかし幻影模写は複数の分身を見せるだけの能力なので、両手を掴まれたこの状態で能力を使っても何の意味もない。行灯は諦めるしかなかった。 その後器物破損で謹慎処分を受けることになってしまう行灯であった… 行灯は帰りに寮の近くの公園のベンチに座っており、昔の事を思い出していた。 (……) 三年前のとある中学校の教室… 「あ、あれ?俺のノートがない…」 「おーい行灯!ノートならここにあるぜ!お前レベル3(当時)なんだから当然取り返せるよな?」 「か、返せよ!うわっ!」 「ははは、コイツ転んでるぞ!おもしれー!」 「いくらレベル3でもこんなに弱かったらレベル0と同じだな弱虫!」 「うう……」 ~ (何思い出してんだろ俺は…) 行灯は寮の部屋に戻ろうとすると、 「行灯じゃねえか。こんなとこで何やってんだ?」 行灯が振り向くとそこには餅川がいた。 「ゲ、餅川……」 行灯は急いで寮に戻ろうとする。 「おら待て!逃げようとすんな!!」 「寮まで何しに来た!?まだ俺になんか用でもあるのかコラ!!」 「違う!荒我に用があるから来ただけだ!」 「荒我?」 「ああ、あいつはお前とは違うクラスだからそんなに知らねえか。」 荒我拳…2人の舎弟が居るらしいが行灯とは違うクラスのため、これといった接点がない。 「それより…なあ行灯、何でお前はいつもあんなに問題ばっか起こしてんだ?」 「俺が強いってことを他の奴らに分からせるために決まってるだろ。そうすれば俺に絡んでくるバカは居なくなるからな。」 「そうか…だが俺はお前をそこまで強いなんて思ってねえ。むしろ荒我のほうがよっぽど強いと俺は思う。」 「ああ?俺があんなレベル0より弱い?笑わせんな…荒我とアンタが喧嘩してるのを前に見たことあるが荒我はそんなに強くねえだろ!」 「それはお前が武器なんか振り回してるからだ!素手で喧嘩してるあいつの方がよっぽど強え!お前は能力や喧嘩の強さ以前に問題があんだよ!」 「黙れ!クソ餅川!!」 また行灯が殴りかかるが、殴ろうとした右腕を掴まれて餅川の頭突きをくらってしまう。これはもうなんというか哀れとしかいいようがない。 「ったく…今度は気を失っちまったか?しょうがねえな…」 結局、ため息をついた餅川は行灯を背負って部屋まで運んでいった。 謹慎処分が終わった後、行灯はスキルアウトと喧嘩をしており、そこらじゅうにスキルアウトが倒れていた。 そんな光景を見て二人の舎弟が不思議そうに話す。 「しかし最近の行灯さんって武器を使わなくなったよな…何でだろ?」 「さあ…?」 continue…?
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イギリスのウォータールー駅から徒歩五分の所にある日本食街。 その一角の中にある、とあるスシレストラン 『AMAKUSA』 は、開店してから日が浅いものの、従業員の接客や、 メニューの豊富さ、さらにイギリス人好みの味付けなどにより、すっかり地域に住む人の人気スポットとなった店である。 時刻はまだ朝を迎えたばかりであるため、人通りは少ないが、ランチ時や夜などにはお客の絶えないところでもある。 そのレストランからさらに10分ほど離れたところには、そこで働く従業員一同が住めるよう、アパートメントひとつを 丸々借り切った建物がある。 そのアパートメントの一室で、一人の少女が一心不乱に作業をしていた。 「ふんふふんふんふーん♪」 鼻歌交じりに作業を続ける彼女。ともすれば簡単そうな作業に見えるかもしれないが、意外に手先の器用さが求められる それを、しかし、鮮やかな手捌きでこなしていく。 そうして、彼女がなおも作業を続けていると、 『トントン』 と、ノックの音が響いた。 「はいはーい。どうぞー」 手元の作業を止めずに、返事だけを返す少女。 部屋の主の返事を聞いて、キィ、という音とともに扉が開けられる。 「五和ー、準備できたー? もう朝ごはんだよー………って、うわっ、何これ?!」 半分ほど開いた扉から顔を覗かせながら少女に呼びかけた女性はしかし、部屋の中のありさまを見て思わず声を出した。 「これって、アイリス………? こんなに沢山、いったいどうしたのよ………って、あんた何やってんのよ?!」 慌てて問いかける女性の目を追えば、五和と呼ばれた少女が傍らに挿してあった花瓶の中からアイリスの花をまとめて 何本か引き抜き、その茎から葉っぱをむしっているところだった。 「何って、見ての通りですけどー?」 問いかけられた五和の方にはしかし、慌てた様子は無い。 おもむろに全ての葉っぱをむしり終えると、葉っぱを手元に取り置き、残りの花を別の花瓶に挿し替えていく。 そして、何枚かの葉っぱをまとめると、違う葉っぱでそれを器用に縛っていく。それが済むと違う葉っぱをまとめ上げ、 また葉っぱで縛っていく。そうして手元の葉っぱが無くなれば、また花瓶からアイリスを引き抜いて葉っぱをむしっていく。 彼女は先ほどからこの作業を繰り返していたようである。 「…………いやまったく分かんないんだけど?」 部屋に入ってきた女性がその光景を見ながらなおも問いかける。まあ、うら若き少女が部屋にこもって一心不乱にむしった 葉っぱを束ねているのを見て一発で何をしているかなんてまず分からないだろう。これが花を束ねているのならばまだ理解も しやすいというものだが、葉っぱの方をとなると、首を捻るしかないというものである。 そんな女性の様子に、五和は手元の作業をやめて向き直り、説明をする。 「もう、今日は五月五日ですよ。端午の節句じゃないですか。だから、その準備をしてたんですよー」 そう言われても、女性の方は今ひとつ理解しかねている様子である。 「いや、今日が五月五日で端午の節句だってのは分かるけどさ、何でアイリスの葉っぱをむしってんの?」 もっともな意見である。端午の節句にアイリスは関係ないはずである。……いや、直接的な関係は無かった、筈? それに対して、 「あ、それはですねー、本当は菖蒲(しょうぶ)を用意したかったんですけど、ここじゃ用意できなかったんでアイリスで代用して みたんですよー。やっぱりこういうのは形が無いと盛り上がりませんからねー」 どうやら菖蒲の代わりにアイリスの葉っぱを使って何やらやっているのか、と答えを聞いた女性は再び作業を再開した五和と その周りにある幾つかの出来上がった品物を見て、ようやく合点がいったように呟いた。 「ああ、なるほど、薬球(くすだま)か………」 端午の節句。 古代中国にその起源を持つとされるそれは、中国においては邪気を払い健康を祈願する日とされ、野に出て薬草を摘んだり、 蓬で作った人形を飾ったり、菖蒲(しょうぶ)酒を飲んだりする風習があった。蓬や菖蒲は邪気を払う作用があると考えられていた。 現代の日本においても菖蒲や蓬を軒に吊るし、菖蒲湯(菖蒲の束を浮かべた風呂)に入る風習が残っている。 日本においては、男性が戸外に出払い、女性だけが家の中に閉じこもって、田植えの前に穢れを祓い身を清める儀式を行う 五月忌み(さつきいみ)という風習があり、これが中国から伝わった端午と結び付けられた。 宮中では菖蒲を髪飾りにした人々が武徳殿に集い天皇から薬玉(くすだま 薬草を丸く固めて飾りを付けたもの)を賜った。 かつての貴族社会では薬玉を作りお互いに贈りあう習慣もあったという。(現代電子演算相互互助辞典:Wikiより引用) 「で、こっちのやつは何なの?」 そう問いかけられた先には、薬球と呼ばれた品物よりも幾らか作りの甘いようにも見受けられる物があった。 「そっちのは、菖蒲湯に使うためのものですよー」 言われてみれば、確かに菖蒲湯に使うものはあまりガチガチに固めておいては上手くいかないだろう。 しかし、 「菖蒲湯をアイリスで、ねぇ………」 「えー、良いじゃないですか。手に入らないのならあるもので代用すればいいんですし。私たち天草式はその土地その風土に 溶け込んで発展していくものですよー。菖蒲もアイリスも似たようなものですし、大丈夫ですよー」 対する五和は実に楽観的に話している。 しかし、五和の部屋にあるアイリスの花から作られたもの、いや、現在進行形で増え続けているものは明らかにその量が 多いように思える。この部屋全体を埋め尽くすほどのアイリス、まあ、そこから葉っぱだけを取ったとしてもその数は今現在 このアパートメントに住んでいる住人全てと照らし合わせてもいささか多いように見受けられる。 それについて尋ねられると、五和は、えへへ、と照れたように笑いながら、 「あの人にも、あげたくて……」 と体をもじもじとさせながら言った。 ふむ、と女性は軽く息を吐きながら考える。 彼女が言う 『あの人』 とは、故郷である日本の学園都市と呼ばれるところに住んでいるある学生のことだろう。 以前起こったとある事件の折に知り合って以来、どうも五和はあの少年のことを想っているようである。 彼女と歳の近い者たちは何かと五和のことを応援? していたようだが……。 そんな彼女の耳に五和のさらなる声が聞こえてくる。 「それに、この前の上巳のときに送ってもらった内裏雛は上手くいかなかったみたいですから、今度は霊装自体が失敗しても 菖蒲湯にしてもらえば大丈夫ですし………」 五和の視線の先には、一体の人形が机の上に置かれていた。 どことなく五和の姿に似せて作られたそれの隣には、何か、似た大きさの物が納まるような空間が空いている。 『内裏雛(だいりびな)』 内裏が代理に繋がる霊的意味を持つこの人形には、本来もう一つ男の形をした人形が存在する。 いや、存在した、と言った方が正しいか。 過ぎる三月三日の上巳の節句の折、内裏雛の片割の、ある少年の姿を模した人形はやはり海を越えて学園都市に送られた。 そして、少年の身の回りで起こる災厄をその身を挺して少年を守るという使命を立派に果たしたのだが、あらゆる異能の力を 打ち消す少年の持つ右手によりその存在を終えた。 そのことを同じ霊装である女雛たる人形を通して知った五和は、今度は霊装自体が壊れても大丈夫なようにと、次善の策まで 用意しているようである。 「なるほどねぇ……」 想いを持つ少女の行動に対し、いささかの呆れと感心のこもった言葉をついた女性は、もうしばらく好きにさせていようとそのまま 部屋を出ようとする。 「ま、何はともあれ早くしなさいよ間に合わないわよ?………」 「それに、菖蒲湯で朝風呂に入ると気持ち良いですし………」 二人の声が重なる。 「え?」 「え?」 ぽかんとした五和に対して、慌てたように女性は尋ねる。 「あ、あんた、これ、朝風呂に使ってもらえるように渡すつもりだったの?!」 そのただならぬ様子に不安げに顔を曇らせながら五和が 『は、はい、』 と返事をすると、 「ば、馬鹿! あんた時差のこと考えてなかったでしょ! “イギリスのこっちが朝だったら日本のあっちはもう夜じゃないのさ!!”」 その、言葉に、 「あ………ああああああーーーーーーっ!! しまったーーーーーっ!!」 アパートメント中に響き渡るほどの声を上げて五和は頭を抱えていた。 「なになに、今の声?」 「なんかあったの?」 「ちょっとー、昨日遅かったんだからこんな朝から大声出さないでよー」 部屋という部屋から彼女たちと同じ天草式の面々が飛び出して五和の部屋の前に集まってくる。 彼らが恐る恐る部屋の中を覗き込むと、床にへたり込んでがっくりとうなだれている五和の姿があった。 というか、かなり尋常じゃない位の落ち込みっぷりである。 何かを呟いているようなので耳をすませてみれば、 「うう………、わたしのわたしの馬鹿ばかバカ………!! ちょっとした思い付きでいい気になってるもんだからこんな単純な事に 気付かないのよ………っ!! こ、こんなことだからいつまでたってもあの人に伝わらないのよ………っ!! ………!!」 見ていて哀れを通り越して不憫である。 最初に五和を呼びにきた女性から訳を聞いた面々もさすがに居た堪れなくなったのか、 「ド、ドンマイだぞ五和。これくらいの失敗は誰にだってあることだ!!」 「馬鹿! そんなありきたりの励ましなんかじゃ駄目だろ!」 「そ、そうです五和、今回は駄目でしたが、今度頑張れば良いじゃないですか!!」 「今度っていつだよ!?」 「えーっと、そう、次は七夕です七夕!! 次の節句の時にはこの教訓を生かせばいいだけのことです!!」 「そ、そうだぞまだ次の節句があるじゃないか落ち込むのはまだ早いぞ!!」 そんな励まし? の言葉に、うずくまっていた五和がようやく顔を上げる。 やがて、言われた言葉を反芻してようやく理解し終わると 「そうですよね! これくらいであきらめたり落ち込んでいたりしてちゃ駄目ですよね!? 分かりました! 次の七夕の時には この教訓をちゃんと生かします!!」 えらく立ち直りの早いもんである。 「ようし、次の七夕に向けて早速準備するぞ!」 「今度の節句には天草式が全面的に協力するからな!!」 「どうせなら今度だけじゃなくて節句ごとにするってのはどう?」 「いいなそれ!」 「じゃあこれから節句ごとに五和がプレゼントするのを応援するって事で!」 「「おーー!!」」 とたんに沸き立つ天草式の面々。揃いも揃ってノリノリの様子である。 だから当然、 「え? ちょっと? これから節句ごとにこういうことするの? 本気なの? ちょっと?!」 という女性の意見があったことは誰の記憶にも残らなかったのである。 「で、盛り上がってんのはいいけどよ。こんだけの量の薬玉と湯種をどうするつもりなのよ?」 皆に遅れてやってきた一人の男、天草式十字凄教教皇代理、建宮斎字は呆れながら尋ねた。 それに対して一同が固まっていると、質問をした建宮はガリガリと頭をかきながら 『しょうがねえなぁ』 と呟くと、集まっていた 面々に指示を出す。 「あーっと、あれだ、薬玉の方は一人一個ずつもらっとけ。こんだけいりゃなんとかなるってもんよな。あと、残った湯種の方は どうすっかなあ……。ま、いいか。なんとかなるのよ。あてもいくつかあるもんだしのよ」 その夜、イギリスのランベス区において少なからぬ浴槽に奇妙なものが入っていたという。 「はあ、何やら今日のお風呂は不思議な物でございますね。何か変わった趣向なのでございますか?」 「趣向なんてたいしたもんじゃねえだろうよ。ただの草が放り込んであるだけじゃないのかしら?」 「ええっ! これ、ただの草なんですか?! なんだか汚そうですよぅ!」 「あらあら、でもなんだかいい香りもしますですよ」 「む、そういわれてみればかすかにいい香りがしないでもないでやすね」 「貴女は本当にそう思っているのですか? なら何故さりげなく葉っぱを遠ざけようと波を送っているのですか?」 「とっ、遠ざけようとなんかしちゃいやせんよ……!!」 「ご心配なく。これは日本に伝わる風習で薬湯浴のようなものです」 「ふーん。相変わらず日本ってのはおかしな風習があるもんなんだな極東宗派」 「(しかし、菖蒲の代わりにアイリスを使うとはいったい何を考えているのやら………)」 「ん? なんか言ったか?」 「いえ別に。とにかく、害があるわけでも無し、ゆっくりと湯につかったらどうですか?」 「へいへい」 「なっ、なんでありうるのよこれは!? 湯船という湯船に怪かしげな草が放り込んであるとは、一体どういうつもりでありうるのか!? さてはこれは一日の激務で疲れた体を癒すための私のささやかたる楽しみを奪わんがための陰謀に違いなきのことね!! くっ、イギリス清教のために身を粉(こ)にして励みたる私に対して何たる仕打ちたるのか!! されど、かかる仕打ちに対して いまさら湯を交換している時間もなし……。ええい、やむを得んのよ。今宵はこのままで湯に浸かりたるしかなしにつきなのよ。 ううっ………………あら? 何だかかすかにいい香りがするのことよ。ふむ……、意外にそれほど悪しきものでもないのかも しれなきね………。ふむふむ………」